_はじまりは_ |
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2015年夏の事。 当時パン教室に通っていた夫のパン作り教本を見ていたら「シナモンロール」 のページを見つけました。そして興味を感じて作ってみたのでした。 その2週間位後、地元飯能にムーミンのテーマパークができるという発表がありました。 ムーミンはフィンランドの作家トーベ・ヤンソンの作品です。 その話を映画好きの夫としておりましたら、邦画「かもめ食堂」の話になりました。 この映画のストーリーは、日本人女性が単身フィンランドで日本食の食堂をしている話です。 お客さんの来なかった食堂だったのですが、日本から来た女性二人も手伝うようになり、 元々のメニューの日本食だけではなくて、フィンランドのソウルフード(地元の人に愛されている食べ物) のシナモンロールを作った所段々とお客さんが増えていき、最後は食堂がお客さんでいっぱいになる 話です。 俄然シナモンロールに興味を持ってしまった私め、図書館に参りまして、 「ムーミンママのお料理の本」を見つけました。 その中にフィンランドのシナモンロール「コルヴァプースティ」(和訳で往復ビンタ→往復ビンタされて 腫れた耳)のレシピに出会うこともできました。 地元飯能にムーミンのテーマパークもできることですし、 「フィンランド風のシナモンロールを飯能で作ることがフィンランドと飯能の橋渡しになるのではないか」 という内容で、 数年前から商店街に張り出されるポスターを見る度に気になって、いつか参加してみたいものだ と思っていた「輝け!飯能グランプリコンテスト」に応募してみようと思いました。 プレゼン内容をまとめて行く段階ではフィンランドに実際に行った方のお話や友達つながりで様々な シナモンロール情報を集めることが出来ました。 とても嬉しかったことの一つ。 フィンランド公式ホームページでも「フィンランドを訪れる際には必ず食べるべきリスト」に載っていること でした。 プレゼンには、地産地消やオーガニック、ネットワーク化などを含めた内容も盛り込みました。 一緒に動いてくれる仲間も集まっていたので、ムーミンママのレシピから シナモンロールラボBintaオリジナルに作りましたし、イベント出店など重ねながらプレゼンのための 準備を進めました。 仲間の1人がパワポ資料作成をしてくれまして、今でも飛び切りの内容の資料だったのではないかと 時々懐かしく思ったりしています。 こうして、2017年1月に最終プレゼンを終え、 「第九回輝け!飯能グランプリコンテスト」では最優秀賞受賞しました。 でも、ここで軌道修正です。 プレゼンは、「最終目標はムーミンのテーマパークへのカフェ出店を目指す」という内容だったのですが、 内容を見直し、北欧風シナモンロールコルバプースティを飯能のソウルフードにしようと地道に活動する ことにいたしました。 そして、しばらく活動したのですが、 2017年末でシナモンロールラボBintaは解散し、 2018年にはムーミンのテーマパークの一部がオープン、 2019年3月にはメインエリアもオープンしました。 ------------- ぼんやり店主のロビンがわがままにも土曜日だけ営業しているお店、 ロビン・グッドフェローでは、Bintaのシナモンロールをほぼ同じレシピで提供しております。 シナモン、カルダモン、小麦粉といった食材。 フィンランド、イギリス、スウェーデン、アメリカなどシナモンロールに関わる国々。 シナモンロールという1種類の菓子パンですが、奥深いと思いますし、 海外からのアイテムを通販してきたロビン・グッドフェローならではの強みを生かして 行きたいとも思っています。 でも、変わらない定番はフィンランドのソウルフードであるコルヴァプースティ。 ムーミンが、郷愁の気持ちでいっぱいになりながら、コルヴァプースティを 作っているママのいる家に走って帰るシーンを思い浮かべてしまう時があります。 記 2019年3月29日 |
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